オーストラリアの心療内科

うつ
うつオーストラリア生活

発症から約1年半、徐々に回復基調にありましたが、うつ病にかかりながらの海外赴任にはすこし不安がありました。会社の産業医や看護師にオーストラリアの医療制度について相談してみたり、自分なりに調べてみたり。

そもそも、オーストラリアの医療制度は日本とは大きく違い、最初から精神科、心療内科の医師にかかるのではなく、まずは、GP(General Practitioners / 総合診療医)と呼ばれる医師に診てもらうことになります。 GPは、風邪から私のようなメンタルヘルスまで広く浅く診察をおこなうかかりつけ医です。

必要に応じて、GPから精神科や眼科、小児科などの専門医を紹介されます。フィジオ/理学療法の一部の科や救急を除いて、GPの紹介なしに専門医の診察を受けることは基本的にありません。

オーストラリアの医療は基本的にレベルが高く、私のうつ病に関しては、GPとの診察で完結し、
専門医のお世話になることはありませんでした。

当初、英語も不安でしたが、都市部の場合、日本語の通訳がついてくれる医療機関もあります。

Town Hall Clinic Japanese Medical Service
50 York St, Sydney NSW 2000



妻が受診した婦人科の専門医は、電話で通訳を提供サービスを利用して、我々の理解を助けてくれました。そのあたり、さすが多民族国家だなというところです。

シドニーで経験している限りでは、日本で揶揄されるような「オーストラリアは診察を受けるまで数か月待ち」なんていうことは、国民や永住権を持つ人々に対して医療費が無料で提供される公立病院の話をしているだけで、民間を含めたオーストラリアの医療全体の話ではありません

緊急の場合以外は、GPでも診察の予約は必要ですが、その分、時間をしっかりと取って丁寧に問診してくれるのがよいところです。(診察料が時間で規定されていることもありますが)

ただ、薬についてはすこし厄介でした。

パキシルのようなメジャーな抗鬱薬でも、国によっては、同じもの、容量のものが手に入らないことがあります。実際に、日本で飲んでいたパキシルCRは、オーストラリアで取り扱われておらず、通常のパキシルを試すことになりました。

併用していたアモキサンも取り扱いがなく、日本から持ち込んだ薬がなくなったら代替のものを探すなどのアプローチをとる必要がありました。

私の場合、回復基調の中、手持ちの薬で断薬までカバーできたのでよかったのですが、服用している薬の取り扱いが現地であるか否かは、事前に調べたほうが良いです。

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